食べるはいつから 食べるはこれから 〜博物館から始まる食育〜

〜博物館から始まる食育〜 私たちにとって最も身近で重要な「食」。科学と歴史の知識を培いながら、何を、どれだけ、なぜ必要なのか、を深めていくと、生きるヒントがたくさん見つかります。日本国内のすぐれた博物館で、ぜひ触れてみましょう。

お問い合わせは、右メニュー最下部のメッセージ投稿フォームより送信ください。

当方で作成、執筆、公開している文章および画像などの無断転載、コピーは一切お断りします。
※ご連絡のない無断転載、コピーを発見した場合は、著作権侵害と見なします。


出版物の引用について
・出版社名、著作物名、引用部の箇所、著者名を明記頂ければ、ご使用頂いて構いません。

WEB、ブログに公開している内容の引用、リンクについて
・URLとタイトルを明記のうえ、引用またはリンクして頂ければ構いません。


お問い合わせは、右メニュー最下部のメッセージ投稿フォームより送信ください。

海に流されたゴミ、たとえばゴム製のものなどが体に絡み、身動きが取れなくなっている生物の姿を、テレビを見る人なら一度は見た事があるでしょう。人間の手を離れたゴミが、生物の命を脅かしていることは、今や誰しも認識していることだと思います。

プラスチックは比較的安定した素材ですが、しかし、炎天下や、あるいは塩分濃度の高い海水内では、劣化が早まります。海に放たれたプラスチック製品は、やがて製造された際の姿を留めなくなり、粉々に細かくなっていきます。最終的にはプランクトンと同じレベルのサイズにまで小さくなるといわれており、これを海洋生物がエサと一緒に体内に取り込んでしまうと考えられています。

大きなゴミであれば、海洋で生物の命を脅かすところで終わっていたものが、小さなプラスチックゴミは生態系の中に自然に取り込まれ、濃縮され、やがては人間の食生活にもあがってくる可能性があるのです。小さなプラスチックゴミから出る化学物質が魚の体に濃縮され、それを食べることによって人間の健康を脅かすようにでもなれば、私たちは遠洋で取られた魚を口にすることができなくなるのです。

生活製品のほとんどにプラスチック材が氾濫する現代社会で、今後、どのようにプラスチックを減らし、また管理するのか。温暖化抑止とともに、急がれる課題です。

資料番号:[EN_ELT_3] 

米医学誌ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)で、深刻な栄養失調に陥っている子供に、抗生物質を投与しても効果がうすいことがわかった、という調査結果に関する論文が掲載されました。

ニジェールで栄養失調状態にある生後6か月~5歳までの子ども約2400人を対象に行われた研究の結果、栄養状態が改善していない状態で、抗生物質を投与したグループと抗生物質を投与しなかったグループでの効果の違いをみたところ、効果に差がほぼなかった、というものです。
ちなみに、この研究において、8週間の調査期間中に食欲が戻り、WHOが定める体重身長比が示されたケースを「回復」と定義した、としています。

1999年、WHOは飢餓状態にある子供たちの生命を守るためには、抗生物質を投与すべきであると勧告していますが、今後は他の様々な統計や調査結果も踏まえた上で、抗生物質などの薬剤よりも、まず先に栄養改善を優先させるなど、すこし対策を変えていく必要があるのかもしれません。

近年、日本でも、過剰な抗生物質投与に関しては、だいぶ見直されつつあります。抗生物質の利点と欠点をよく理解した上で使用する必要があることを患者側も認識しはじめたところでしょう。
このニュースでは、極度の栄養飢餓状態にある地域での調査結果であるため、必ずしも日本の条件に合わないかもしれませんが、薬の使用には、それを活かせる代謝能力があったほうが効果的であることは想像できます。

生きる力は、薬からではなく、やはり食べ物からしか得られないのかもしれません。

参考:AFP通信(http://www.afpbb.com/articles/-/3075724)
資料番号:[EN_ELT_2] 

2016年02月03日AFP通信のニュース(http://www.afpbb.com/articles/-/3075563)によると
「プランクトンからホモ・サピエンスまで、すべての動植物は、24時間周期の体内時計を持っていることがこれまでの研究ではわかっている。だが、このいわゆるサーカディアンリズムのなかでも、ヒトを含むいくつか生物では、昼または夜に対する自然な選好が個体ごとに存在する可能性がある。
~中間省略~
英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された同研究論文によると、健康で朝の方が調子が良いと回答した人には、特定の遺伝子変異十数個以上との明確な関連が示された。」
と報じています。 

このニュースでは、早起き型の人では、不眠症など睡眠にまつわる問題に悩むケースが少なく、また、夜行型の人と比べて、うつになりにくい傾向にあった、としています。さらに、早起き型はBMI(肥満指数)も低く、一般的な指標における健康度が高い、とみられている、ともしています。

総合して、いわゆる体質的なものの最もベースとなる部分は遺伝子の働きに起因するので、結果的に朝型人間か夜型人間かということについても、遺伝子が決定している、と言えるのは、そう驚くことではない気がしますが。。
しかし、体質のようになってしまうものの中には、必ずしも遺伝的要因からではなく、生活習慣などの後天的な要素で導かれることも多々ありますので、一概に朝型夜型が遺伝子によって決められている、と考えるのはあまりにもお粗末でしょう。
この先さらに研究されて、もっと根源的な、たとえば光と体内時計の同期のとり方などに個人差があって、その遺伝子の辿って来たルートなどが解れば、より神秘的でおもしろくなる話のように思います。
 
文:Ms.キュリアス

参考資料No:[EN_ELT_1] 

↑このページのトップヘ