食べるはいつから 食べるはこれから 〜博物館から始まる食育〜

〜博物館から始まる食育〜 私たちにとって最も身近で重要な「食」。科学と歴史の知識を培いながら、何を、どれだけ、なぜ必要なのか、を深めていくと、生きるヒントがたくさん見つかります。日本国内のすぐれた博物館で、ぜひ触れてみましょう。

2015年3月、エチオピアで現生人類と同じ「ホモ(ヒト)属」に属すると思われる最古の化石を発見した、という研究論文が、アメリカの科学誌サイエンス(Science)に掲載されました。

今回発見された化石は約280万年前のものと推測されていて、これまでに発見されているヒト属化石の中では最も古いものになるそうです。

今回発見された化石は、私たち現生人類の直系祖先ではない、と分析されていますが、類人猿から別れ、猿人、原人、旧人、新人の順にたどる進化仮説に則れば、類人猿により近い猿人に分類され、かつ、早期の代表種だったのでは、と考えられているようです。

かつてはヒト属の種もたくさん誕生した、と考えられていますが、その多くが絶滅し、現在ヒト属の種はホモ・サピエンス1種であると考えられます。今回の化石は、ヒト属の種がどのくらいの期間で、どのように分岐していったのかを探る大きな手がかりとなりそうです。

参考:
AFP通信「ヒト属最古の化石、エチオピアで発見 人類起源解明の手掛かりに」(2015.03.05) 

これまで観測された星のなかで最も古いとされる星は、オーストラリア国立大学の天文学者らによって発見され、「SMSS J031300.36―670829.3」と名付けられた星です。
この星は約136億年前に誕生したとみられ、それまで観測史上最古とされていた132億年前の恒星からさらに4億年もさかのぼった時代、宇宙誕生(ビッグバン)の後、間もなく誕生した、と考えられているのです。しかも、この星は、私たちの住む地球と同じ銀河系に存在し、約6000光年ほど離れた、宇宙のなかでも『ご近所』の位置にあることがわかっています。

136億年前に誕生した、ということは、宇宙のほとんどの歴史をみてきた、たいへん長生きな星だということになります。しかも、宇宙の初期に誕生した星の大半はすでに大爆発を起こして死んでいったと考えられていますから、大変珍しく貴重な存在だとも言えます。こんな星が、比較的若いと考えられている銀河系にあったのですね。

参考:
CNN 「136億年前に誕生した「最古の星」、銀河系に 豪チーム」(2014.02.13)

2014年4月、アメリカのオンライン科学誌プロスワンに「陸生草食動物の最古の祖先とされる動物の3億年前の化石を発見した」との研究論文が発表されました。

恐竜もそうですが、動物においても 、先に肉食として誕生し、進化に伴って、草食を可能とする種が誕生した、と考えられています。

今回の発表は動物に関するもので、恐竜が栄える時代よりも前に生息していた単弓類エオカセアの骨格に、基本的には肉食でありながら、草食に近かったであろうと推測される特徴を骨格に確認できるということです。

肉食では、他の生物や、あるいは共食い、昆虫などを食べることになり、狩りをすることになりますが、草食では、動かない植物を食糧にすることができ、効率的だと言えます。単弓類は、その後、ほ乳類の誕生にも関わっていると考えられ、草食動物の誕生は今にみるほ乳類の食物連鎖の形成にも関わって来ると考えられます。

人口の爆発的増加などによる地球温暖化は、今後大きく進み、2050年には日本の気温が6度近く上がる可能性が、先日ニュースで発表された。さらに、環境の激変を避けるには、2050年までに、世界の温室効果ガス排出量を2010年のそれと比べて40~70%減らさなければならない、とする最終報告書案も導かれた、という。

環境の大きな変化は、農業や、生態系にも大きく関与する。ただ、涼しいところに逃げれば、という話にはならない。

私たち人間も、地球の成分のひとつだ。勢力分布の不均衡による影響は、今の気候から大きく変貌させるものになるだろうし、それは、やがて地形の変動にも繋がるだろう。
想定外の、つまりは、現在の人類の繁栄を一気に覆す程の規模の事態が起こる、と予想する専門家も多い。
環境の変化によって、人類は、「地球の星としての寿命」とも、「第3次世界大戦」とも違う理由で、絶滅するかもしれないのだ。

私たちは少々のお天気の影響ならば、なんとかやりすごすことができる。
しかし、それが、孫の代では滅びてしまうような状況までの、ワンステップであるとしたら。

その姿を具体的に示さなければ、世界は本気で取り組まないのかもしれない。

多くの星の誕生と死がくりかえされ、宇宙には、数多くの物質や天体が存在するようになっていきました。すると、存在する星どうしの関係性も生まれて来たのです。

広大な宇宙のなかには、均一に物質が存在しているのではなく、物質どうしが互いにひきつけあうことで、濃度の濃いところ、うすいところができます。星や星雲などの天体においてもそうで、星が集まった集団を「銀河」といいます。また、銀河と銀河も、引きつけ合います。小さい銀河は大きい銀河に引き寄せられて行きます。こうして、銀河があつまったものを、銀河群、さらに大きいものを銀河団(1)といいます。銀河団どうしもまた、間にほとんど何にもないところ(2)を置きながら、網の目状に配置され
ています。これを「銀河の大規模構造」といいます。このような宇宙構造を形成する要因のひとつに、「ダークマター(暗黒物質)」の存在と関与が推測されていますが、まだはっきりしたことは解っていません。

さて、ここまで、随分と簡単にご紹介しましたが、とにかく宇宙とは、ほんとうに気の遠くなるほど広大で、おそらく地球上で培った多くの概念がほとんど通用しない世界だといえるでしょう。その規模のなかで、私たち人間の姿など、ホコリにもカスミにさえならないのかもしれません。
この宇宙のなかで、私たちの存在をみつけるには、もっともっと小さな空間をもっともっと拡大して見なければ見つけることはできないのです。
 
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※(1)銀河の大きなグループを「銀河団」(直径:数千万光年ほど)、小さなグループを「銀河群」と呼びます。
このような物質を引きつける力の一つに「ダークマター」があるとされています。
未だにその存在も謎とされていますが、これがなければ説明できないこともたくさんあります。
銀河の構造にはこのダークマターが関係している、とされています。

※(2)超空洞(ボイド)とも呼ぶ



参考:国立科学博物館ホームページ
  :宇宙図(http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu/univ02.html#chapt08)

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