太陽のまわりをまわりがら取り囲んでいた物質同士は、衝突や合体を繰り返して、徐々に大きくなりました。
はじめは、小さな粒だったものが、だんだんと塊になっていったのです。塊どうしも衝突・合体を繰り返し、やがて直径が10キロほどにもなる大きな塊(1)になっていきました。
太陽の周りを回る、このような塊は無数に出来ました。これらはその大きさが大きくなるに従って、その衝突・合体もすさまじいものになってきました。衝突によってたくさんの熱が発生しましたし、その熱によって、塊どうしは溶け合い、さらに硬く大きく成長しました。また衝突によって砕け散ったかけらもまた漂い、他の塊とぶつかる、というようなことも絶えず起きていました。

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ぶつかり合いをくりかえすうち、大きく成長した塊も現れました。大きな塊は大きな重力や引力ももつようになり、それによってさらに小さな塊を引き寄せ、合体し、さらに大きくなっていきました。
こうして大きな塊はより巨大な塊へと成長していったのです。 

巨大な塊は、ある程度大きなサイズになると「惑星」と呼ばれる星になります。小さいものは小惑星、さらに小さなものは微惑星と呼んだりします。
現在、太陽系を構成する天体の中で惑星と呼ばれる星は、地球を含めて8個とされていますが、この状態になるまでには、太陽系内にあった大小さまざまな多くの星との衝突を繰り返して来た、と考えられています。
簡単にいえば、それは太陽系を構成する星々の最も安定した配置を目指す工程であったといえるのですが、それはもう、本当に激しくすさまじい攻防だったのです。

それを物語る一つの例として月の存在があります。
地球の衛星である月の成り立ちには諸説ありますが、地球と他の原始惑星との衝突によって生まれた、とする「ジャイアント・インパクト」説が、現在では最も有力であるとされています。
地球が衝突を繰り返しながら、大きく成長し、現在の大きさに近づいてきたころ、同じく太陽系にあったの別の天体、それも比較的大きなサイズで地球の半分くらいある惑星が地球に衝突しました。この衝突によって原始惑星は崩壊しましたが、地球も一部がくだけ飛び、自転軸が傾いてしまうほどの大きな衝撃を受けました。
この衝突で出た破片は、地球のまわりを囲みながらしばらく回っていました。やがて、それらは集合して、一つの星になりました。これが月です。
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NASAによる、ジャイアント・インパクトの想像図 


※(1)微惑星と呼んだりします。

参考:国立科学博物館ホームページ
   神奈川県立生命の星・地球博物館ホームページ
   月への招待状: 月のすべてがわかるDVD&Book インプレスジャパン 著: 村沢譲

ナショナルジオグラフィック「衝突による月形成の直接的証拠発見」
(http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140606002)