やがて、激しかった衝突が少しおさまる時があるようになりました。すると、新たな熱の発生がおさまり、地球の表面の温度が少し下がってきました。ドロドロだったマグマの表面が冷えて固まり、地表があらわれるようになったのです。熱かった大気も冷め、含まれていた水蒸気(1)が水になり、雨となって地表にふり注ぎました。ふった雨は地表にたまり、小さな海になりました。

Image Credit: Simone Marchi(NASAホームページにリンク)
 
しかし、この状態は長く続きませんでした。頻度は減ったものの、大きな天体の衝突は、まだその後もあったために、地球はまた灼熱の星になることがあったのです。地表はふたたび熱く溶け、海の水も水蒸気にかわり、大気となってしまいました。このようなことがたびたび繰り返されていた、と考えられています。

やがて、太陽系内の星の淘汰がほぼ終わり、天体の衝突の頻度がおさまるに従って、地球の温度は前よりももっと下がることになりました。ふたたび固まった地表は厚さ100kmにもおよぶプレート状になって地球表面を覆い、さらにその上には、大量の雨がふり、水はたまって海になりました。また、地表を覆うプレートの下では熱いマグマが活動しています。マグマは時折プレートを突き破って地上に吹き出しました。これが火山活動です。

こうして、地球はだんだん安定した表情をもった星になってきましたが、それでも、今よりもずっと恐ろしい世界でした。火山活動で絶えず噴火がおきていたし、数は減ったものの隕石の落下も続いていました。
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※(1)水分子の生成には、地球に衝突してきた天体が運んできた成分が関わっている、と考えられています。
それは、水そのものであったとも、あるいは地球にある成分に作用し水分子を作らせる作用をもつものであった、とも考えられています。
私たちは、とかく水の生成こそが地球の特徴であると考えがちですが、実は水分子、すなわちH2O分子の合成は、地球以外でも起きることです。



参考:NHK高校講座 地学基礎(https://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/tv/chigakukiso/archive/2013_chigakukiso_10.pdf)