地表にできた大きな水たまりである海には、大気中や地表、地中にあったさまざま成分が流れ込みました。また、海のなか、海底にも火山はありますから、海底火山が噴火すれば、ものすごい熱や、二酸化炭素をはじめとする噴出物が海中に放出されます。

水に溶けると、物質はあらたな物性をもったりします。また、溶けた成分どうしが出会って結びついたり、水そのものの物性が作用したりして、新たな物質が合成されることもあったでしょう。海の出現によって、それまでなかった成分が合成される可能性は飛躍的に高まりました。


さらに、忘れてはならないのは、他の様々なエネルギーの存在です。たとえば、当時の大気の成分を推測すると、おそらく上空では激しい雷がたびたび起きていた、と考えられ、強大な電気エネルギーによって、海だけでなく、地表や、大気中の成分にも影響を及ぼしていた、と考えられています。

また、隕石落下などによる地球外からの物質の到来も当時は今よりも頻繁にあったと考えられていますし、太陽光エネルギーの作用もあります。


多くの成分が溶け込む海の出現と、様々なエネルギーが作用することで、地球上にそれまでにはなかった新しい化学反応が起き、複雑な分子が作られたであろうことは、想像に難くありません。

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