多くの星の誕生と死がくりかえされ、宇宙には、数多くの物質や天体が存在するようになっていきました。すると、存在する星どうしの関係性も生まれて来たのです。

広大な宇宙のなかには、均一に物質が存在しているのではなく、物質どうしが互いにひきつけあうことで、濃度の濃いところ、うすいところができます。星や星雲などの天体においてもそうで、星が集まった集団を「銀河」といいます。また、銀河と銀河も、引きつけ合います。小さい銀河は大きい銀河に引き寄せられて行きます。こうして、銀河があつまったものを、銀河群、さらに大きいものを銀河団(1)といいます。銀河団どうしもまた、間にほとんど何にもないところ(2)を置きながら、網の目状に配置され
ています。これを「銀河の大規模構造」といいます。このような宇宙構造を形成する要因のひとつに、「ダークマター(暗黒物質)」の存在と関与が推測されていますが、まだはっきりしたことは解っていません。

さて、ここまで、随分と簡単にご紹介しましたが、とにかく宇宙とは、ほんとうに気の遠くなるほど広大で、おそらく地球上で培った多くの概念がほとんど通用しない世界だといえるでしょう。その規模のなかで、私たち人間の姿など、ホコリにもカスミにさえならないのかもしれません。
この宇宙のなかで、私たちの存在をみつけるには、もっともっと小さな空間をもっともっと拡大して見なければ見つけることはできないのです。
 
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※(1)銀河の大きなグループを「銀河団」(直径:数千万光年ほど)、小さなグループを「銀河群」と呼びます。
このような物質を引きつける力の一つに「ダークマター」があるとされています。
未だにその存在も謎とされていますが、これがなければ説明できないこともたくさんあります。
銀河の構造にはこのダークマターが関係している、とされています。

※(2)超空洞(ボイド)とも呼ぶ



参考:国立科学博物館ホームページ
  :宇宙図(http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu/univ02.html#chapt08)