ビッグバンが起きて、まもなくのころの宇宙は、それはそれは、熱くて窮屈で、激しい世界でした。
でも、そのなかで、原子のもとになる素粒子(1)や、光が誕生しました。重力や、電気、磁気などの、私たちの身の回りにも存在する、「基本的な力」も生まれました。
少し経つと、素粒子が集まって水素やヘリウムなどの原子核(2)も誕生してきました。

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こうして、ビッグバンから、この世のすべての物体や現象の最も基礎となるものも生まれました。
しかも、この爆発の威力といったら、それはもう本当にとてつもないもので、その力が及んだところが、宇宙空間となっていったのです。

さて、では、このビッグバンという大爆発は、もうおさまったのか、というと、実はまだそうではないようなのです。
1929年、アメリカの学者ハッブルは、遠くにある天体ほど、早い速度で遠ざかっていることを発見しました。このことから、宇宙は今も拡大していることがわかったのです。
爆発自体は、137億年も前の、はるか遠い過去に起こったことですが、まだ、その膨脹は鎮まっていないのですね。


※(1)素粒子とは、原子を構成する陽子、中性子、電子などを指します。
現在では、研究がさらにすすみ、これらを構成するさらに小さな要素「クォーク」や「レプトン」などが物質構成要素の中で最も小さいレベルであるとされています。

※(2)どちらが先に、という論争がありますが、水素とヘリウムの構造は大変似ているので、ほぼ同時と考えられます。
しかし、相対的な量の違いとして、92%が水素、残り8%がヘリウムだった、とされています。

 
※補足
宇宙空間の拡大・縮小については、現在も観測が続けられており、多くの説があります。現在は、上記のように、まだ拡大している、という説のほうが支持されているようです。
宇宙の未来を推測する上で重要なポイントなので、今後も様々に論じられていくでしょう。

この他にも、宇宙全体の形は楕円形をしている、とか、チューブ状になっているとか、はたまた、私たちのいるこの宇宙の他にも多くの宇宙が存在し、今も新しく生まれたり、あるいは消え去っている、とか、宇宙についての様々な仮説は立てられていますが、はっきりしたことはまだまだ解っていません。


参考:国立科学博物館ホームページ
   宇宙図(http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu/univ02.html#chapt08)
   NHK高校講座 基礎地学(https://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/tv/chigakukiso/archive/2013_chigakukiso_01.pdf)