やがて、アウストラロピテクスの一種「アウストラロピテクス・ファレンシス」の集団の中から、すこし脳が大きいものが現れた、と考えられています。このような新たな種を「ホモ属」と呼んで、アウストラロピテクスなどの猿人とは区別した種として捉えられています。このホモ属に私たち、現生人類も含まれます。ホモ属がいつ誕生したのかについては、300万年前とか200万年前とか諸説ありますが、いまだはっきりとした結論には至っていません。しかし、ホモ属の初期の種のひとつとして考えられている「ホモ・ハビリス」は、240〜140万年前くらいに生存していた、と考えられています。



「アウストラロピテクス・セディバ」からホモ属が分岐した、とする説もあります。

やがて、「ホモ・エレクトス」という種も現れ、こちらはホモ・ハビリスよりも地上の生活により適応していた、と考えられています。このころ、地球の気候も変動していて、彼らが住むアフリカでも森林が減り、草原が拡大していった、と考えられています。ハビリスよりも、エレクトスのほうが、この変化に適応しやすかったと推測されています。さらに、果物などの植物食よりも肉食が増えるようになったと考えられ、獲物を追いながら生活していた、とも考えられています。移動しながら、暮らしているうち、やがてアフリカ大陸を出るものが現れました。ホモ属で、アフリカ大陸から最初に出たのは、ホモ・エレクトスだった、と考えられています。 また、各地に広がり、ジャワ原人や北京原人など、各地で化石として発見されるものも少なくありません。みな、ホモ・エレクトスから進化したものだと考えられています。



ホモ・エレクトスが活躍していたころから、生態系に変化が表れます。ホモ・エレクトスは非常に活動的で、よく食べたと考えられていて、生態系にも大きく影響したと考えられています。